第62章

大講堂はやたらと広い。もともと全校の教職員を収容してなお余裕がある造りなのだから、百人そこそこの宴会に使えば、当然がらんとしてしまう。

けれどアリスは、そこを分かっていたのだろう。会場の外周に背の高い鉢植えをずらりと並べ、視線の先に広がる空白をうまく隠していた。装飾と灯りも相まって、広さのわりに落ち着く。むしろ賑やかで、居心地がいい。

鉢植えの手前には、一定の間隔で休憩用のテーブルと椅子も置かれている。さらに場所によっては同じ鉢植えで仕切りを作り、簡易の個室のような空間まで用意されていた。静かに話したい人間にはありがたい配慮だ。

アリシア一行は人のいない隅で、そうした植物の仕切りの一角...

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